平成25年度 第2回広島県里親全体研修会
2014.1.31
平成25年度 第2回広島県里親全体研修会を1月26日、広島市児童相談所、広島県西部こども家庭センターと広島市里親会の共催で広島市東区地域福祉センター3階にて開催しました。

広島県里親全体研修会では子どもを託児することが出来ます。

研修会には毎回、里親だけではなく、県市の職員、施設職員の方々も参加していただいています。 今回も、総勢102名の方々に参加いただきました。
今回の研修のテーマは「真実告知」についてです。
家庭養護促進協会神戸事務所主任ケースワーカー 米沢普子氏より講演を賜りました。
演題「里親・養親における真実告知からルーツ探し」

- 真実告知(真実告知の必要性)
- 告知の前提状況(親子関係、子どもの落ち着き、周囲の理解やサポートなど)
- 告知の始まり(いつ、どのように、何をはなす、告知は一度だけではない)
- 子どもの理解(小学校入学前後、思春期前後、成人 子どもの年齢に応じて)
- 告知を遅らせることでもたらすこと(嘘を重ねる、子どもに不全感など)
- いのちの授業の対応(親子の関係を深めるチャンスに)
- ルーツを探る(考慮しておきたいこと)
- ライフストーリーワーク(生い立ちを受け入れるための作業)
- ライフストーリーブック(絵や言葉、手紙や写真、出来事で作る子どもの生い立ちの記録)
「真実告知」の意味や意義、告知する際、告知後の注意点など、これまでの豊富な経験や事例を通じて上記の章立てでわかりやすく解説していただきました。
午後からは
「真実告知」を実際に経験された里親さんの体験談を聞き、参加者が5グループに分かれてグループ討議を行いました。

関心の高いテーマだけに活発な意見交換が行われ、非常に充実した研修となりました。
家庭養護促進協会神戸事務所主任ケースワーカー 米沢普子氏より養育の参考図書の紹介がありました。
【参考図書】
- 子どもの心を理解するのに役にたつ絵本
- ねえねえ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと
ジェイミー・リー・カーティス作 偕成社 - ふうこちゃんのたんじょうび
はるのえみこ作 くろしお出版 - どうしてわたしは養子になったの?
キャロル・リビングストン作 明石書店 - ふたりのおかあさんからあなたへのおくりもの
いいたかともこ訳 しもかわくみこ絵 家庭養護促進協会刊
- ねえねえ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと
- 子どもの心を理解するのに役にたつ児童書
- いま、幸せです
ジル・クレメンツ著 偕成社 - アンモナイトの谷
バーリー・ドハティ著 新潮社 - ダストビンベビー
ジャクリーン・ウィルソン著 偕成社 - トレイシー・ビーカー物語3部作
ジャクリーン・ウィルソン著 偕成社
- いま、幸せです
- 告知・ルーツに関する書籍
- 真実告知ハンドブック 2007年 協会神戸事務所
- うちあける(改正版) 2004年 協会大阪事務所
- ルーツを探る 2005年 協会大阪事務所
- 実親に会ってみたい
ジュリア・フィースト他著 大谷まこと監訳 明石書店 - もうひとつの親子 養子縁組というかたち 2012年 協会神戸事務所